マングローブ林でみられる鳥の仲間について
学名:Egretta sacra
名前の通り黒いサギなのですが、中には体の色が白いクロサギもいて、南に行くほどその数は多いと言われています。沖縄本島にいるクロサギの半分以上が白色をしているそうです。白いのにクロサギだなんてまるで詐欺(さぎ)のような話ですが、色は違っても脚(あし)が短く太いのが特徴です。 マングローブ域の干潟などで魚やカニなどを捕まえて食べている姿をよく見かけます。「グアッ」と鳴きます。 いつも一羽か数羽で暮らしていて、ダイザギのように他のサギの仲間と集団で生活することはありません。木の上に丸い巣を作り卵はオスとメスが協力して暖めます。子育ても一緒に行うおしどり夫婦です。
学名:Ardea alba
長い首と脚(あし)が特徴のダイサギは白い大きな翼(つばさ)をゆっくりとはばたかせて優雅(ゆうが)に飛びます。 マングローブ域の干潟などで魚やカエル、カニなどを捕まえて食べている姿をよく見かけます。鳴き声は「ゴアーッ」や「グワッ」。 木の上に、他のサギの仲間と一緒になって巣を作って生活しています。
学名:Halcyon coromanda bangsi
カワセミの仲間の渡り鳥で、春から夏にかけて低地の林や、マングローブ林で見られます。 体長は20cmほど。赤いきれいな体色と大きなくちばしが特徴で、オスは繁殖(はんしょく)の季節に「キョロロロロ~」と震えるような声でさえずります。5~6個の卵を産み、メスとオスが交代で卵を温めます。 昆虫やカエル、トカゲなどの森の小動物や、魚を捕らえて食べます。 目が良いといわれるリュウキュウアカショウビンは、建物のガラスに移る風景に飛び込んで衝突事故を起こしたりするオッチョコチョイでもあります。
学名:Zosterops loochooensis
見てのとおり、目のまわりに白い輪があることから「メジロ」と呼ばれています。背中はキレイな若草色で翼(つばさ)と尾はやや濃い色をしています。沖縄などで見られるリュウキュウメジロは日本各地で見られるメジロよりも少し小さめです。 平地から山地まで広い範囲にすんでいて、木の上にお椀型の小さな巣を作り、春から夏の時期に5~6個の卵を産みます。 虫や木の実や花の蜜(みつ)が好物です。花の蜜(みつ)が吸いやすいようにくちばしの先が細くとがり、舌の先が毛のように分かれています。 鳴き声は「チュルチュルチルチルチュルチー」と早口で長くさえずります。